これから行政書士試験本番を迎えるにあたって 少しのお力添えをさせていただきたい

残暑も和らいできたこの時期、これから行政書士を目指す受験生にとっては追い込みの時期に突入しました。
私も2年前は受験生でしたので、今がどれほど大切な時期なのかをよく理解しております。
甚だおこがましい限りではありますが、私の体験記を踏まえ激励をさせていただきたく記事を書いております。

来る11月13日の本試験日に向けて準備を進める受験生にとって、不安を勉強で解消する、そんな時間をお過ごしではないでしょうか。
私は3度目の受験で合格しましたが、1度目と2度目の反省としては、この追い込み期の学習方法を真っ先に挙げます。
私の誤った直前期の学習方法は「過去問レベルの問題集を解く際に、今まで見たことも無いような難しい肢」にまで視野を広げ、インプットに徹した事です。
そのため、「今のテキストや教材でカバーできているのか」という不安が増幅し、直前期にも関わらず書店へ走り、司法書士試験用や司法試験用の書籍にまで
手を伸ばすような事がありました。当然そのことに時間を割き、今すべきこと、直前期に最も大事な学習に手が回らず、本試験では涙を流す羽目になりました。
自信をなくし、不安に駆られ、選択した分野拡張学習ですが、当然に本試験ではなんの意味も成さなかったと断言できます。また、試験を終えても尚そのことに
気づいていない自分がいました。

それでも試験を終えると何故か妙な達成感を覚え、「やりきった」「頑張った」と家族に言いましたが、それは自分で自分への慰めに過ぎませんでした。
これから本試験を迎える受験生の皆様に、同じ轍を踏んでほしくない。この記事で少しでも何かの足しにしていただけたらと思っております。

この時期は最も力が付く時期 直前期を制する者が試験を制す。

私が3度目の受験を決意した際に、学習方法を徹底的に見直しました。それは直前期に限らず、学習開始の日から本試験当日の過ごし方に至るまで全てです。
あるyoutubeの動画チャンネルに出会い、そこで先輩行政書士が提唱していた学習方法を掘り下げていくうちに、上述したような自分の間違った学習方法を知りました。

この直前期は、本気で行政書士を目指す受験生のレベルはある一定程度まで達していると感じます。繰り返しになりますが、直前期の学習方法次第では多少の遅れも取り戻しが可能で
十分に合格できると考えます。
資格スクールの模試を受け落胆し、自信が薄れるのもこの時期ですが、心配はいりません。模試は体感的に本試験よりも2割ほど難しく問われています。
私が合格した年の直前期、実際に実行した学習方法をご紹介させていただくと、

① 過去問、肢別過去問、本試験レベル問題集、記述問題を繰り返し解きまくる
② 解いた肢の論点、マーカー部分をその度にテキストや六法、判例集で確認する
③ 時間の有効活用、体調管理
この3点のみでした。

①については、今までに進めてきた学習を信じて、とにかく何度も同じ肢に向き合って知識を確実なものにしていくことが大切と感じます。
また、中でも記述問題には様々な要点が凝縮されているため、一日の学習時間内に記述の時間を必ず確保することが肝心です。
記述の問題集は市販の物でも十分と感じます。市販の記述対策本には、資格スクールの頭脳が集結した良問が多数掲載されているためです。
そして、何度も繰り返し同じ肢を解いていくうちに、答えを覚えてしまいますが、肢を解くとは答えを導くための回答では無く、なぜこの答えになるかの
学習がメインですので、必ず説明文などで確認をします。

②は ①でも述べたとおり、理解している論点であっても徹底的に頭にたたき込みます。六法やテキスト、過去問の説明文の重要箇所には何色ものマーカーが
引かれても、それでよいと思います。※画像は私が実際に使っていた肢別過去問集の1ページです。

③は仕事や生活に必要な食事、風呂、トイレ、睡眠以外の時間は一問一答など軽微で手軽な学習でも良いので、とにかく無駄な時間を作らないことを意識しました。
また、夜型より朝方学習で体調面も万全にするべきです。

いまからでも使える学習ツールの個人的なお勧めですが
合格道場プライム会員⇒オリジナルの良問多数 スマホで空いた時間に活用できる 説明文が秀逸 難易度が本試験レベル
今からでも間に合いますのでご興味がある方は「行政書士 合格道場」で調べてみて下さい。この時期からの登録なら安価で済むと思います。

これはあくまでも私が実践した試験対策なので、肌に合わない受験生の方もいらっしゃるのは当然と考えますが、実際の合格者が実践した事ですので、少しでも参考になればと
思います。

そのほか、会社法を捨て科目として学習をあまりしていない方、一般知識の足切りが怖いけど何を勉強したら良いのか分からない方向けにも私の実践をお話しさせていただきますと、
まず、会社法ですが、毎年5問出題されます。ご存じのとおり、憲法も5問出題されます。得意不得意はあるとは思いますが、近年の本試験では憲法の方が圧倒的に難化傾向にあると
言えます。逆に、会社法は出題範囲こそ広いものの、基礎知識を身につけておけばなんとか正解にたどり着ける出題が多いようにも感じます。
直前期はこれまで会社法を捨てるつもりで殆ど手を着けてこなかった方も、是非過去問を中心に問題を解いてみることをお勧めします。今時期からガチガチに学習を固めるのは逆に
他の科目に響きますのでお勧めできませんが、一問一答や過去問を何周かする程度の学習時間の確保は大切と感じます。

反面、憲法を捨てるのも当然危険ですので、上記①のとおり、直前期対策は必須となります。

一般知識ですが、私は時事問題、政治、経済などは自力でした。個人情報保護法や情報通信については徹底的にやりこみました。また文章理解についても、毎日5問ほどですが
答案練習を実施して、問題の解き方、解答のコツをつかみました。余談ですが、文章理解はこの勉強だけで、3度の受験で一問も落としたことがありません。
足切りの6問のうち、文章理解で最低2問、個人情報保護法・情報通信で最低2問正答できれば、あとは何とかなると自分に言い聞かせていましたので、本試験では不思議と
「一般知識で足切り食らったらどうしよう」といった不安はありませんでした。

あとは自分を信じて最後まで諦めずに猛勉強するのみ でも、身体だけはこわさないで

これまで、私の体験記を述べて参りましたが、、、
自分が目指し、挑戦してきた行政書士試験への辛い道のりも、もうすぐ結果という形で答えが出ます。
私が行政書士になり、感じたこの空気、本当の達成感を多くの方にも味わっていただきたい。そしていつの日か同じ舞台に立って「行政書士同士」切磋琢磨して一緒に業務を全うしたい。
そうした気持ちで記事を書かせていただきました。

また、本試験が終われば様々な資格スクールからその日のうちに解答速報がでます。そこで自己採点しても諦めないで下さい。合格発表まで本当の結果は分かりません。
私も自己採点では「3度目も駄目か」と落胆しました。しかし結果は違いました。

この記事をお読みの全ての受験生の方に、改めて申し上げます。

ここから本試験までが本当の戦いです。絶対に諦めないで合格をつかみ取って下さい!わたくし佐野琢は皆様を心より応援しております。